jsno31@convex.co.jp
 
 
第31回特定非営利活動法人日本脳腫瘍学会学術集会
会長 竹島 秀雄 
宮崎大学医学部臨床神経科学講座
脳神経外科学分野 教授
 
  この度第31回日本脳腫瘍学会学術集会を宮崎の地で開催させていただくことになり、宮崎大学脳神経外科教室員一同大変光栄に存じております。会期は、平成25年12月8日から10日までの3日間、会場は、フェニックス・シーガイア・リゾート内にあり、2000年7月にサミット外相会合も開催されたコンベンションセンターにて開催致します。 季節的には多少寒いかもしれませんが、 幸い南国宮崎においては、冬は雨が少なく温暖な気候も相まって、十分に快適にお過ごしいただけるものと期待しております。また、宮崎は、豊かな自然だけでなく、皆様ご存知のように天孫降臨を始め神話発祥の地であり、古事記編纂1300年に当たります。中日に予定されているエクスカーションでは、宮崎の自然と歴史をご一緒に堪能頂ければと思います。
 本学会は1980年に日光カンファランスとして発足して以来、我が国の脳腫瘍の研究と治療をリードする学会として、中心的な役割を果たして参りました。
 さて、新臨床研修制度導入以来、若手医師が研究や学位取得を回避するようになり、 一部の施設においては依然質の高い研究が続けられているものの、残念ながら我が国の脳腫瘍の基礎研究も人材難から全体として研究の裾野が萎んでしまいました。その結果、米国を始めヨーロッパ諸国からも質、量ともに後れを取ったといわざるを得ません。より高い研究成果を得るためには、幅広い裾野が必須と思われます。宮崎弁でいう「どげんかせんといかん」という思いもあり、今回のテーマは、「リサーチルネッサンス:脳腫瘍治療の新展開」とさせていただきました。我が国における脳腫瘍研究の中興を皆様と議論できればと思っております。
 また、副題に関しては、最近海外におけるいくつかの大規模臨床研究の結果より今後治療の変革が迫られることおよび、我が国においても今年はアバスチン、ギリアデル(Gliadel)、アラベル(5-ALA)などいくつかの新薬の承認がなされ(あるいは予定され)ており、脳腫瘍の標準治療にも影響を与えるエポックメイキングな年になりそうです。海外からMark Gilbert先生、Wolfgang Wick先生に招待演者として講演を賜ることにしております。
 この学会の特徴は、ご当地のおいしい酒を飲みながら、夜の更けるまで余り時間を気にせず脳腫瘍についてじっくり語り明かすところにあると思います。今回も宮崎の焼酎を中心にセレクト致しました。
 それでは、12月に宮崎の地でお待ち申し上げております。本学会を盛り上げていただきますよう、奮ってのご参加を宜しくお願い申し上げます。